
記事記号:[mg1983] 初版:2011/Sep/30

名前
Set-Content
概要
項目に内容を書き込むか、新しい内容で置き換えます。
構文
Set-Content [-LiteralPath] <string[]> [-Value] <Object[]> [-Credential <PSCr
edential>] [-Exclude <string[]>] [-Filter <string>] [-Force] [-Include <stri
ng[]>] [-PassThru] [-Confirm] [-WhatIf] [-UseTransaction] [<CommonParameters
>]
Set-Content [-Path] <string[]> [-Value] <Object[]> [-Credential <PSCredentia
l>] [-Exclude <string[]>] [-Filter <string>] [-Force] [-Include <string[]>]
[-PassThru] [-Confirm] [-WhatIf] [-UseTransaction] [<CommonParameters>]
説明
Set-Content コマンドレットは文字列処理コマンドレットであり、ファイルなど指定
した項目に内容を書き込むか置き換えます。Add-Content コマンドレットはファイル
に内容を追加するのに対し、Set-Content は現在の内容を置き換えます。内容は、コ
マンド中で指定するか、パイプラインを介して Set-Content に渡します。
パラメーター
-Credential <PSCredential>
この処理を実行するアクセス許可を持つユーザー アカウントを指定します。既
定値は現在のユーザーです。
"User01" や "Domain01\User01" のようなユーザー名を入力するか、Get-Creden
tial コマンドレットで生成されるような PSCredential オブジェクトを入力し
ます。ユーザー名を入力すると、パスワードの入力を促すメッセージが表示され
ます。
このパラメーターは、Windows PowerShell でインストールされるプロバイダー
ではサポートされていません。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false
-Exclude <string[]>
指定した項目を除外します。このパラメーターの値は、Path パラメーターを修
飾します。"*.txt" などのパス要素またはパターンを入力します。ワイルドカー
ドを使用できます。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-Filter <string>
プロバイダーの形式や言語でフィルターを指定します。このパラメーターの値は、
Path パラメーターを修飾します。ワイルドカードを使用できるかどうかなど、
フィルターの構文はプロバイダーによって異なります。フィルターは他のパラメ
ーターよりも効率が良い方法です。これは、オブジェクトを取得した後に Windo
ws PowerShell がオブジェクトをフィルターするのではなく、オブジェクトを取
得する際にプロバイダーがフィルターを適用するためです。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-Force [<SwitchParameter>]
ファイルが読み取り専用であっても、ファイルの内容をコマンドレットで設定で
きるようにします。実装はプロバイダーごとに異なります。詳細については、「
about_Providers」を参照してください。Force パラメーターを使用しても、コ
マンドレットはセキュリティ制限を上書きできません。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-Include <string[]>
指定した項目だけを変更します。このパラメーターの値は、Path パラメーター
を修飾します。"*.txt" などのパス要素またはパターンを入力します。ワイルド
カードを使用できます。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-LiteralPath <string[]>
内容を書き込む項目のパスを指定します。Path と異なり、LiteralPath の値は
入力したとおりに使用されます。ワイルドカードとして解釈される文字はありま
せん。パスにエスケープ文字が含まれている場合は、単一引用符で囲みます。単
一引用符で囲んだ文字はエスケープ シーケンスとして解釈されません。
必須 true
位置 1
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false
-PassThru [<SwitchParameter>]
内容を表すオブジェクトを返します。既定では、このコマンドレットによる出力
はありません。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-Path <string[]>
内容を書き込む項目のパスを指定します。ワイルドカードを使用できます。
必須 true
位置 1
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false
-Value <Object[]>
項目の新しい内容を指定します。
必須 true
位置 2
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByValue, ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false
-Confirm [<SwitchParameter>]
コマンドを実行する前に確認メッセージを表示します。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-WhatIf [<SwitchParameter>]
実際にコマンドを実行せずに、コマンドを実行すると何が起きるかを出力します。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-UseTransaction [<SwitchParameter>]
コマンドを有効なトランザクションに含めます。このパラメーターは、トランザ
クションの進行中のみ有効です。詳細については、「about_Transactions」を参
照してください。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: Verbose、
Debug、ErrorAction、ErrorVariable、WarningAction、WarningVariable、
OutBuffer、および OutVariable。詳細については、
「get-help about_commonparameters」と入力してヘルプを参照してください。
入力
System.Object
パイプを使用して項目の新しい値を含むオブジェクトを Set-Content コマンド
レットに渡すことができます。
出力
なし、または System.String
Passthru パラメーターを使用すると、Set-Content は内容を表す System.Strin
g オブジェクトを生成します。それ以外の場合、このコマンドレットによる出力
はありません。
メモ
Set-Content は、その組み込みエイリアスである "sc" で参照することもできま
す。詳細については、「about_Aliases」を参照してください。
Set-Content は、文字列処理を目的としています。パイプを使用して文字列でな
いオブジェクトを Set-Content に渡すと、書き込む前に、そのオブジェクトが
文字列に変換されます。オブジェクトをファイルに書き込むには、Out-File を
使用してください。
Set-Content コマンドレットは、プロバイダーによって公開されているデータを
使用するように設計されています。セッションで使用可能なプロバイダーの一覧
を表示するには、「Get-PsProvider」と入力します。詳細については、「about_
Providers」を参照してください。
-------------------------- 例 1 --------------------------
C:\PS>set-content -path C:\Test1\test*.txt -value "Hello, World"
説明
-----------
このコマンドを実行すると、Test1 ディレクトリにあり、名前が "test" で始まるす
べてのファイルの内容が "Hello, World" に置き換えられます。この例は、コマンド
中で内容を指定する方法を示しています。
-------------------------- 例 2 --------------------------
C:\PS>get-date | set-content C:\Test1\date.csv
説明
-----------
このコマンドを実行すると、現在の日付と時刻だけが格納された、コンマで区切られ
た可変長の (csv) ファイルが作成されます。システムの現在の日付と時刻を取得す
るために、Get-Date コマンドレットを使用しています。パイプライン演算子により
結果が Set-Content に渡され、ファイルが作成されて内容が書き込まれます。
Test1 ディレクトリが存在しないとコマンドは失敗しますが、ファイルが存在しない
場合はコマンドによって作成されます。
-------------------------- 例 3 --------------------------
C:\PS>(get-content Notice.txt) | foreach-object {$_ -replace "Warning", "Cau
tion"} | set-content Notice.txt
説明
-----------
このコマンドを実行すると、Notice.txt ファイル中のすべての "Warning" が "Caut
ion" で置き換えられます。
Notice.txt の内容を取得するために、Get-Content コマンドレットを使用しています。
パイプライン演算子により結果が ForEach-Object コマンドレットに渡され、Get-Con
tent の内容の各行に式が適用されます。この式では、$_ 記号を使用して現在の項目
を参照しており、Replace パラメーターを使用して置き換えるテキストを指定してい
ます。
もう 1 つのパイプライン演算子により、変更された内容が Set-Content に渡され、N
otice.txt の内容が新しい内容で置き換えられます。
Get-Content コマンドをかっこで囲んでいるので、取得操作が完了してから、設定操
作が開始されます。かっこで囲まないと、2 つの関数が同じファイルにアクセスしよ
うとするため、コマンドは失敗します。
関連するリンク
Online version: http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=113392
about_Providers
Add-Content
Get-Content
Clear-Content

基本ソフト: Windows 7
キーワード: Windows PowerShell、ヘルプ、Cmdlet、Set-Content