
記事記号:[mg1971] 初版:2011/Sep/30

名前
Resolve-Path
概要
パス中のワイルドカード文字を解決し、パスの内容を表示します。
構文
Resolve-Path [-LiteralPath] <string[]> [-Credential <PSCredential>] [-Relati
ve] [-UseTransaction] [<CommonParameters>]
Resolve-Path [-Path] <string[]> [-Credential <PSCredential>] [-Relative] [-U
seTransaction] [<CommonParameters>]
説明
Resolve-Path コマンドレットは、パス中のワイルドカード文字を解釈し、パスで指
定された場所にある項目とコンテナー (ファイル、フォルダー、レジストリ キー、
サブキーなど) を表示します。
パラメーター
-Credential <PSCredential>
この処理を実行するアクセス許可を持つユーザー アカウントを指定します。既
定値は現在のユーザーです。
"User01" や "Domain01\User01" などユーザー名を入力します。または、Get-Cr
edential コマンドレットで生成されるような PSCredential オブジェクトを入
力します。ユーザー名を入力すると、パスワードの入力を促すメッセージが表示
されます。
このパラメーターは、Windows PowerShell でインストールされるプロバイダー
ではサポートされていません。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false
-LiteralPath <string[]>
解決するパスを指定します。LiteralPath の値は、入力した内容のまま使用され
ます。ワイルドカードとして解釈される文字はありません。パスにエスケープ文
字が含まれている場合は、単一引用符で囲みます。単一引用符で囲んだ文字はエ
スケープ シーケンスとして解釈されません。
必須 true
位置 1
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false
-Path <string[]>
解決する Windows PowerShell のパスを指定します。このパラメーターは必須で
す。パイプを使用してパス文字列を Resolve-Path に渡すこともできます。
必須 true
位置 1
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByValue, ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false
-Relative [<SwitchParameter>]
相対パスを返します。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-UseTransaction [<SwitchParameter>]
コマンドを有効なトランザクションに含めます。このパラメーターは、トランザ
クションの進行中のみ有効です。詳細については、「about_Transactions」を参
照してください。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: Verbose、
Debug、ErrorAction、ErrorVariable、WarningAction、WarningVariable、
OutBuffer、および OutVariable。詳細については、
「get-help about_commonparameters」と入力してヘルプを参照してください。
入力
System.String
パイプを使用してパスを含む文字列を Resolve-Path に渡すことができます。
出力
System.String
Resolve-Path は、解決されたパスを含む文字列を返します。
メモ
Path という名詞を含むコマンドレット (Path コマンドレット) は、パス名を操
作し、すべての Windows PowerShell プロバイダーが解釈できる簡潔な形式の名
前を返します。プログラムやスクリプトで、パス名の全部または一部を特定の形
式で表示するために使用することを目的としています。Dirname、Normpath、Rea
lpath、Join など、他のパス操作コマンドレットと同じように使用します。
Path コマンドレットは、FileSystem、Registry、Certificate など、いくつか
のプロバイダーで使用できます。
Resolve-Path コマンドレットは、プロバイダーによって公開されているデータ
を使用するように設計されています。セッションで使用可能なプロバイダーの一
覧を表示するには、「Get-PSProvider」と入力します。詳細については、「abou
t_Providers」を参照してください。
-------------------------- 例 1 --------------------------
C:\PS>resolve-path ~
C:\Users\User01
説明
-----------
このコマンドは、ホーム パスを示すチルダ文字 (~) で表されたパスを解決します。
-------------------------- 例 2 --------------------------
C:\PS>resolve-path windows
C:\Windows
説明
-----------
C: ドライブのルートで実行した場合、このコマンドは、C: ドライブにある Windows
ディレクトリのパスを返します。
-------------------------- 例 3 --------------------------
C:\PS>"C:\windows\*" | resolve-path
説明
-----------
このコマンドは、C:\Windows ディレクトリ以下のすべてのディレクトリを返します。
このコマンドは、パイプライン演算子 (|) を使用してパス文字列を Resolve-Path
に送信します。
-------------------------- 例 4 --------------------------
C:\PS>resolve-path \\Server01\public
説明
-----------
このコマンドは、汎用名前付け規則 (UNC) パスを解決し、そのパス以下の共有を返
します。
-------------------------- 例 5 --------------------------
C:\PS>resolve-path c:\prog* -relative
..\Program Files
..\Program Files (x86)
..\programs.txt
説明
-----------
このコマンドは、C: ドライブのルートにあるディレクトリの相対パスを返します。
-------------------------- 例 6 --------------------------
C:\PS>resolve-path -literalPath test[xml]
説明
-----------
このコマンドは、現在のディレクトリの Test[xml] サブディレクトリへのパスを解決
します。LiteralPath パラメーターを使用して、角かっこが正規表現文字ではないこ
とを示します。
関連するリンク
Online version: http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=113384
about_Providers
Test-Path
Split-Path
Convert-Path
Join-Path

基本ソフト: Windows 7
キーワード: Windows PowerShell、ヘルプ、Cmdlet、Resolve-Path