PowerShell HelpFile - about_providers
 記事記号:[me1560] 初版:2011/May/10

この文書は、Windows PowerShellのヘルプ機能で表示される内容を再構成したものです。

トピック
    about_Providers

簡易説明
    コマンド ラインでは容易にアクセスできないデータとコンポーネントに、Windows P
    owerShell プロバイダーでアクセスする方法について説明します。データは、ファイ
    ル システム ドライブのように一貫性のある形式で表示されます。

詳細説明
    Windows PowerShell プロバイダーは、特殊なデータ ストアのデータを Windows Pow
    erShell で利用できるようにし、それらのデータの表示と管理を可能にするための、
    Microsoft .NET Framework ベースのプログラムです。

    プロバイダーが公開するデータはドライブに表示されます。このデータには、ハード 
    ディスク ドライブ上のデータにアクセスする場合と同じように、パスを使用してア
    クセスします。プロバイダーがサポートする組み込みコマンドレットを使用して、プ
    ロバイダーのドライブにあるデータを管理できます。また、このデータ用に特別に設
    計されたカスタム コマンドレットも使用できます。

    プロバイダーは、組み込みコマンドレットに動的パラメーターを追加することもでき
    ます。これらのパラメーターは、コマンドレットをプロバイダー データと共に使用
    する場合にのみ利用できます。

 組み込みプロバイダー
    Windows PowerShell には、さまざまなデータ ストアへのアクセスに使用できる、
    組み込みプロバイダーのセットが用意されています。


    プロバイダー  ドライブ       データ ストア
    ------------  -------------  -------------------------------------------
    Alias         Alias:         Windows PowerShell エイリアス
 
    Certificate   Cert:          デジタル署名用の X509 証明書

    Environment   Env:           Windows 環境変数

    FileSystem    *              ファイル システムのドライブ、ディレクトリ、
                                 およびファイル

    Function      Function:      Windows PowerShell の関数

    Registry      HKLM:、HKCU:   Windows レジストリ

    Variable      Variable:      Windows PowerShell の変数

    WS-Management WSMan:         WS-Management 構成情報

   * FileSystem のドライブはシステムによって異なります。

    また、独自の Windows PowerShell プロバイダーを作成したり、他のユーザーが開発
    したプロバイダーをインストールしたりすることもできます。セッションで使用可能
    なプロバイダーの一覧を表示するには、次のように入力します。

       get-psprovider

 プロバイダーのインストールと削除
    Windows PowerShell プロバイダーは、Windows PowerShell スナップインで使用でき
    ます。Windows PowerShell スナップインは、.dll ファイルにコンパイルされた .NE
    T Framework ベースのプログラムです。スナップインには、プロバイダーとコマンド
    レットを含めることができます。

    プロバイダーの機能を使用するには、まず、スナップインをインストールし、Window
    s PowerShell セッションに追加する必要があります。詳細については、「about_PsS
    napins」を参照してください。

    プロバイダーはアンインストールできませんが、現在のセッションから、該当するプ
    ロバイダーの Windows PowerShell スナップインを削除することはできます。この操
    作を行うと、コマンドレットを含めて、スナップインのすべての内容が削除されます。

    現在のセッションからプロバイダーを削除するには、Remove-PsSnapin コマンドレッ
    トを使用します。このコマンドレットを使用してもプロバイダーはアンインストール
    されませんが、対象のプロバイダーをセッションで利用できなくなります。

    また、Remove-PsDrive コマンドレットを使用することで、現在のセッションからド
    ライブを削除することもできます。ドライブ上のデータは影響を受けませんが、対象
    のドライブをそのセッションで利用できなくなります。

 プロバイダーの表示
    コンピューター上の Windows PowerShell プロバイダーを表示するには、次のように
    入力します。

	get-psprovider

    出力には、組み込みプロバイダーと、セッションに追加したプロバイダーの一覧が表
    示されます。

 プロバイダー コマンドレット
    次のコマンドレットは、プロバイダーによって公開されているデータを使用するよう
    に設計されています。同じコマンドレットを同じ方法で使用して、プロバイダーが公
    開するさまざまなデータを管理できます。いずれかのプロバイダーのデータを管理で
    きるようになれば、それと同じ手順であらゆるプロバイダーのデータを管理できます。
     

    たとえば、New-Item コマンドレットは、新しい項目を作成します。FileSystem プロ
    バイダーによってサポートされている C: ドライブでは、New-Item を使用して、新
    しいファイルまたはフォルダーを作成できます。Registry プロバイダーによってサ
    ポートされているドライブでは、New-Item を使用して、新しいレジストリ キーを作
    成できます。Alias: ドライブでは、New-Item を使用して、新しいエイリアスを作成
    できます。

    次のいずれかのコマンドレットの詳細を確認するには、次のように入力してください。

        get-help  -detailed

	
    ChildItem コマンドレット
        Get-ChildItem

    Content コマンドレット
        Add-Content
        Clear-Content
        Get-Content
        Set-Content

    Item コマンドレット
        Clear-Item
        Copy-Item
        Get-Item
        Invoke-Item
        Move-Item
        New-Item
        Remove-Item
        Rename-Item
        Set-Item

    ItemProperty コマンドレット
        Clear-ItemProperty
        Copy-ItemProperty
        Get-ItemProperty
        Move-ItemProperty
        New-ItemProperty
        Remove-ItemProperty
        Rename-ItemProperty
        Set-ItemProperty

    Location コマンドレット
        Get-Location
        Pop-Location
        Push-Location
        Set-Location

    Path コマンドレット
        Join-Path
        Convert-Path
        Split-Path
        Resolve-Path
        Test-Path

    PSDrive コマンドレット
        Get-PSDrive
        New-PSDrive
        Remove-PSDrive

    PSProvider コマンドレット
        Get-PSProvider


 プロバイダー データの表示
    プロバイダーの主な利点は、一貫性のある使い慣れた方法でデータを公開できること
    にあります。データ表示方法は、ファイル システム ドライブをモデルにしています。
 

    プロバイダーが公開するデータを使用するには、ハード ドライブ上のデータと同様
    に、表示、移動、および変更を行います。したがって、プロバイダーに関する情報で
    最も重要なものは、プロバイダーがサポートするドライブ名になります。


    ドライブは、Get-PsProvider コマンドレットの既定の表示で確認できますが、Get-P
    sDrive コマンドレットを使用してプロバイダー ドライブについての情報を得ること
    ができます。たとえば、Function: ドライブのすべてのプロパティを取得するには、
    次のように入力します。

	get-psdrive Function | format-list *

    ファイル システム ドライブ上のデータと同様に、プロバイダー ドライブ内のデー
    タを参照したり、それらのデータ間を移動したりできます。

    プロバイダー ドライブの内容を表示するには、Get-Item または Get-ChildItem コ
    マンドレットを使用します。ドライブ名を入力し、続いてコロン (:) を入力します。
    たとえば Alias: ドライブの内容を表示するには、次のように入力します。

        get-item alias:

    パスにドライブ名を含めると、あるドライブ内のデータを、別のドライブから参照し、
    管理することができます。たとえば、HKLM: ドライブの HKLM\Software レジストリ 
    キーを別のドライブから参照するには、次のように入力します。

        get-childitem hklm:\software


    ドライブを開くには、Set-Location コマンドレットを使用します。ドライブ パスを
    指定する際には、コロンを忘れずに入力してください。たとえば、現在の場所を Cer
    t: ドライブのルート ディレクトリに変更するには、次のように入力します。

        set-location cert:

    次に Cert: ドライブの内容を表示するため、次のように入力します。

	get-childitem


 階層データ内の移動
    ハード ディスク ドライブと同様に、プロバイダー ドライブ内を移動することがで
    きます。データが項目の階層上に配置されているときは、バックスラッシュ (\) を
    使用して子項目であることを示します。次の形式を使用してください。

	drive:\location\child-location\...


    たとえば、現在の場所を HKLM\Software レジストリ キーに変更するには、次のよう
    に Set-Location コマンドを入力します。

        set-location hklm:\software


    目的の場所への相対参照を使用することも可能です。現在の場所を表すには、ドット 
    (.) を使用します。たとえば、現在の場所が HKLM:\Software\Microsoft レジストリ 
    キーである場合に、HKLM:\Software\Microsoft\PowerShell キーのレジストリ サブ
    キーの一覧を表示するには、次のコマンドを入力します。

        get-childitem .\powershell


 動的パラメーターの検索
    動的パラメーターは、プロバイダーによってコマンドレットに追加されるコマンドレ
    ット パラメーターです。これらのパラメーターは、そのパラメーターを追加したプ
    ロバイダーと共にコマンドレットを使用する場合にのみ利用できます。
 

    たとえば、Cert: ドライブは、CodeSigningCert パラメーターを Get-Item コマンド
    レットと Get-ChildItem コマンドレットに追加します。このパラメーターを使用で
    きるのは、Cert: ドライブで Get-Item または Get-ChildItem を使用しているとき
    だけです。

    プロバイダーがサポートする動的パラメーターの一覧については、対象プロバイダー
    のヘルプ ファイルを参照してください。ヘルプ ファイルを表示するには、次の形式
    で入力します。

	get-help 

    たとえば、次のように入力します。

	get-help certificate

 プロバイダーについてのその他の情報
    すべてのプロバイダー データはドライブに表示され、ドライブの場合と同じ方法で
    データ間を移動できますが、類似点はそれしかありません。プロバイダーが公開する
    データ ストアは、実際には Active Directory に存在したり、Microsoft Exchange 
    Server メールボックスに存在したりするなど、さまざまです。

    Windows PowerShell の各プロバイダーの情報を表示するには、次の形式で入力しま
    す。

	get-help 

    たとえば、次のように入力します。

	get-help registry


    プロバイダーのヘルプ トピックの一覧を表示するには、次のように入力します。

	get-help * -category provider		


関連項目
    about_Locations
    about_Path_Syntax

	
記事で解説しているパソコンの環境
 基本ソフト: Windows 7
 キーワード: Windows PowerShell、ヘルプ、HelpFile、about_providers
ご利用数: 1915774
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