PowerShell Provider - Alias
 記事記号:[me1505] 初版:2011/May/10

この文書は、Windows PowerShellのヘルプ機能で表示される内容を再構成したものです。

プロバイダー名
    Alias
    
ドライブ
    Alias:
    
概要
    Windows PowerShell のエイリアスおよびエイリアスで表される値へのアクセスを提
    供します。
    
説明
    Windows PowerShell エイリアス プロバイダーを使用すると、Windows PowerShell 
    でエイリアスを取得、追加、変更、クリア、および削除できます。
    
    エイリアスは、コマンドレット、関数、または実行可能ファイルに対して使用する別
    名です。Windows PowerShell には組み込みエイリアスのセットが用意されています。
    また、独自のエイリアスを現在のセッションおよび Windows PowerShell プロファイ
    ルに追加できます。
    
    エイリアス プロバイダーは、エイリアス オブジェクトのみを含むフラットな名前空
    間です。エイリアスには子の項目がありません。
    
    各エイリアスは、System.Management.Automation.AliasInfo クラスのインスタンスで
    す。
    
    エイリアス プロバイダーは、Alias: ドライブにデータ ストアを公開します。エイリ
    アスを操作するには、次のコマンドを使用して場所を Alias: ドライブに変更します。
    
        set-location alias:
    
    または、その他の Windows PowerShell の任意のドライブからも操作できます。別の
    場所からエイリアスを参照するには、パスで Alias: ドライブ名を指定します。
    
    Windows PowerShell には、エイリアスの表示や変更を行うために設計されたコマンド
    レットがあります。
    
        Export-Alias
        Get-Alias
        Import-Alias
        New-Alias
        Set-Alias
    
    これらのコマンドレットを使用するときは、名前に Alias: ドライブを指定する必要
    がありません。
    
    エイリアス プロバイダーは、Invoke-Item コマンドレットを除き、名前に Item と
    いう名詞が含まれるすべてのコマンドレットをサポートします。また、Get-Content 
    および Set-Content コマンドレットもサポートします。エイリアス プロバイダーは、
    ItemProperty という名詞を含むコマンドレットをサポートしません。また、エイリア
    ス プロバイダーは、すべてのコマンドで Filter パラメーターをサポートしません。
    
    エイリアスに対するすべての変更は、現在のセッションにのみ影響します。変更を保
    存するには、Windows PowerShell プロファイルに変更を追加します。または、Export
    -Alias および Import-Alias コマンドレットを使用します。
    
機能
    
タスク
    タスク: Alias: ドライブに移動する
        
        -------------------------- 例 1 --------------------------
        
        このコマンドは、現在の場所を Alias: ドライブに変更します。このコマンドは、
        Windows PowerShell の任意のドライブから使用できます。ファイル システム ド
        ライブに戻るには、そのドライブ名を入力します。たとえば、「set-location c:
        」と入力します。
        
        set-location alias:
        
    タスク: エイリアスを取得する
        
        -------------------------- 例 1 --------------------------
        
        このコマンドは、現在のセッションのすべてのエイリアスの一覧を取得します。
        このコマンドは、Windows PowerShell の任意のドライブで使用できます。
        
        get-item -path alias:
        
        -------------------------- 例 2 --------------------------
        
        このコマンドは、"ls" エイリアスを取得します。このエイリアスにはパスが含ま
        れるので、このエイリアスは任意の Windows PowerShell ドライブで使用できま
        す。
        
        get-item -path alias:ls
        
        
        Alias: ドライブから使用する場合は、パス内のドライブ名を省略できます。
        -------------------------- 例 3 --------------------------
        
        このコマンドは、Get-ChildItem コマンドレットと関連付けられたエイリアスの
        一覧を取得します。Definition プロパティを使用して、コマンドレット名を保
        存します。
        
        get-item -path alias:* | where-object {$_.Definition -eq "Get-Childitem"}
        
        
        エイリアスが実行可能ファイルの場合、Definition には完全修飾されたファイル
        のパスが含まれます。
        -------------------------- 例 4 --------------------------
        
        現在の場所が Alias: ドライブの場合、このコマンドはすべてのエイリアスの一
        覧を取得します。ワイルドカード文字 (*) を使用して、現在の場所にあるすべて
        の内容を示します。
        
        get-item -path *
        
        Alias: ドライブでは、現在の場所を表すピリオド (.) と現在の場所にあるすべ
        ての項目を表すワイルドカード文字 (*) のどちらを使っても結果は同じになりま
        す。たとえば、"get-item -path ." または "get-item *" のどちらを使っても同
        じ結果になります。
        
    タスク: 新しいエイリアスを作成する
        
        -------------------------- 例 1 --------------------------
        
        このコマンドは、Get-Service コマンドレットのエイリアス "serv" を作成しま
        す。現在の場所は Alias: ドライブであるため、Path パラメーターの値はドット 
        (.) です。ドット (.) は、現在の場所を表します。
        
        また、Options 動的パラメーターを使用して、エイリアスに AllScope オプショ
        ンと Constant オプションを設定しています。Options パラメーターが New-Item 
        コマンドレット内で使用できるのは、Alias: ドライブ内のみです。
        
        new-item -path . -name serv -value Get-Service -Options "AllScope,Constan
        t"
        
        Alias: ドライブから使用する場合は、パス内のドライブ名を省略できます。
        -------------------------- 例 2 --------------------------
        
        コマンドを呼び出すあらゆる項目に対してエイリアスを作成できます。このコマ
        ンドは、Notepad.exe のエイリアス "np" を作成します。
        
        new-item -path alias:np -value c:\windows\notepad.exe
        
        -------------------------- 例 3 --------------------------
        
        あらゆる関数に対してエイリアスを作成できます。この機能を使用すると、コマ
        ンドレットとパラメーターの両方を含むエイリアスを作成できます。
        
        最初のコマンドは、現在のディレクトリを System32 ディレクトリに変更する CD
        32 関数を作成します。2 番目のコマンドは、CD32 関数の "go" エイリアスを作
        成します。セミコロン (;) はコマンド セパレーターです。
        
        このコマンドが完了すると、"CD32" または "go" を使用して関数を呼び出すこと
        ができます。
        
        function CD32 {set-location -path c:\windows\system32} set-item -path ali
        as:go -value CD32
        
    タスク: エイリアスのプロパティとメソッドを表示する
        
        -------------------------- 例 1 --------------------------
        
        このコマンドは、Get-Item コマンドレットを使用してすべてのエイリアスを取得
        します。結果はパイプライン演算子 (|) によって Get-Member コマンドレットに
        渡され、オブジェクトのメソッドとプロパティが表示されます。
        
        get-item -path alias:* | get-member
        
        パイプを使用してオブジェクトのコレクション (Alias: ドライブ内のエイリアス
        のコレクションなど) を Get-Member に渡すと、Get-Member は、コレクション内
        の各オブジェクトを個々に評価します。次に、Get-Member は、検出した各オブジ
        ェクトの型に関する情報を返します。すべてのオブジェクトが同じ型である場合
        は、その型に関する情報を返します。この例では、エイリアスはすべて AliasInf
        o オブジェクトです。
        
        AliasInfo オブジェクトのコレクションに関する情報を取得するには、Get-Membe
        r の InputObject パラメーターを使用します。たとえば、次のコマンドを使用し
        ます。
        
            Get-Member -InputObject (Get-Item alias:*)
        
        InputObject が使用された場合、Get-Member はコレクション内のオブジェクトで
        はなく、コレクションを評価します。
        -------------------------- 例 2 --------------------------
        
        このコマンドは、"dir" エイリアスのプロパティの値を一覧表示します。Get-Ite
        m コマンドレットを使用して、"dir" エイリアスを表すオブジェクトを取得しま
        す。その結果は、パイプライン演算子 (|) によって Format-List コマンドに渡
        されます。Format-List コマンドは、ワイルドカード文字 (*) が指定された Pro
        perty パラメーターを使用して、"dir" エイリアスのすべてのプロパティの値を
        書式設定し、表示します。
        
        get-item alias:dir | format-list -property *
        
    タスク: エイリアスのプロパティを変更する
        
        -------------------------- 例 1 --------------------------
        
        Set-Item コマンドレットと Options 動的パラメーターを使用すると、エイリア
        スの Options プロパティの値を変更できます。
        
        このコマンドは、"dir" エイリアスの AllScope オプションと ReadOnly オプシ
        ョンを設定します。Set-Item コマンドレットの Options 動的パラメーターが使
        用されます。Options パラメーターを Set-Item で使用できるのは、Alias プロ
        バイダーまたは Function プロバイダーと共に使用した場合のみです。
        
        set-item -path alias:dir -options "AllScope,ReadOnly"
        
        -------------------------- 例 2 --------------------------
        
        このコマンドは、Set-Item コマンドレットを使用して、"gp" エイリアスが Get
        -ItemProperty コマンドレットではなく、Get-Process コマンドレットを表すよ
        う変更します。"gp" エイリアスの Options プロパティの値が ReadOnly に設定
        されているため、Force パラメーターが必須です。このコマンドは Alias: ドラ
        イブ内から実行されるため、パス内にドライブが指定されていません。
        
        set-item -path gp -value get-process -force
        
        この変更は、エイリアスとコマンド間の関連付けを定義する 4 つのプロパティ
        に影響します。変更した結果を確認するには、次のコマンドを入力します。
        
            get-item -path gp | format-list -property *
        -------------------------- 例 3 --------------------------
        
        このコマンドは、Rename-Item コマンドレットを使用して、"popd" エイリアス
        を "pop" に変更します。
        
        rename-item -path alias:popd -newname pop
        
    タスク: エイリアスをコピーする
        
        -------------------------- 例 1 --------------------------
        
        このコマンドは、Push-Location コマンドレットに新しい push エイリアスが作
        成されるように pushd エイリアスをコピーします。
        
        copy-item -path alias:pushd -destination alias:push
        
        
        新しいエイリアスが作成されると、その Description プロパティの値は、null 
        になります。Option プロパティの値は None になります。
        
        コマンドを Alias: ドライブ内から実行する場合は、Path パラメーターの値で
        ドライブ名を省略することができます。
        
    タスク: エイリアスを削除する
        
        -------------------------- 例 1 --------------------------
        
        このコマンドは、serv エイリアスを現在のセッションから削除します。このコ
        マンドは、Windows PowerShell の任意のドライブで使用できます。
        
        remove-item -path alias:serv
        
        Alias: ドライブから使用する場合は、パス内のドライブ名を省略できます。
        -------------------------- 例 2 --------------------------
        
        このコマンドは、"s" で始まるエイリアスを削除します。読み取り専用のエイリ
        アスは削除されません。
        
        clear-item -path alias:s*
        
        -------------------------- 例 3 --------------------------
        
        このコマンドは、Options プロパティの値が Constant であるものを除いて、す
        べてのエイリアスを現在のセッションから削除します。Force パラメーターが指
        定されていない場合、Options プロパティの値が ReadOnly であるエイリアスは
        削除されません。
        
        remove-item alias:* -force
        
動的パラメーター
    -Options 
        エイリアスの Options プロパティの値を決定します。
        
            None
                オプションはありません。この値が既定値です。
                
            Constant
                エイリアスは削除できず、プロパティは変更できません。Constant を
                指定できるのは、エイリアスを作成するときのみです。既存のエイリア
                スのオプションを Constant に変更することはできません。
                
            Private
                エイリアスは、現在のスコープでのみ表示されます (子スコープでは表
                示されません)。
                
            ReadOnly
                Force パラメーターを使用しない限り、エイリアスのプロパティは変更
                できません。Remove-Item を使用すると、エイリアスを削除できます。
                
            AllScope
                エイリアスは、新たに作成されるすべてのスコープにコピーされます。
                
        サポートされるコマンドレット: New-Item、Set-Item
    
メモ

関連するリンク
    about_Aliases 
    about_Providers 
	
記事で解説しているパソコンの環境
 基本ソフト: Windows 7
 キーワード: Windows PowerShell、ヘルプ、Provider、Alias
ご利用数: 1857778
感想・要望・問い合わせは こちら