
記事記号:[mdAc78] 初版:2010/Dec/28

名前
Get-ChildItem
概要
1 つ以上の指定された場所から項目および子項目を取得します。
構文
Get-ChildItem [[-Path] <string[]>] [[-Filter] <string>] [-Exclud
e <string[]>] [-Force] [-Include <string[]>] [-Name] [-Recurse]
[-UseTransaction] [<CommonParameters>]
Get-ChildItem [-LiteralPath] <string[]> [[-Filter] <string>] [-E
xclude <string[]>] [-Force] [-Include <string[]>] [-Name] [-Recu
rse] [-UseTransaction] [<CommonParameters>]
説明
Get-ChildItem コマンドレットは、1 つまたは複数の指定された場所から項目を取得
します。項目がコンテナーの場合は、コンテナーの中にある項目 (子項目) を取得し
ます。Recurse パラメーターを使用して、すべての子コンテナー内の項目を取得でき
ます。
場所として指定できるのは、ディレクトリなどのファイル システムの場所や、レジ
ストリ ハイブや証明書ストアなど、他のプロバイダーによって公開されている場所
です。
パラメーター
-Exclude <string[]>
指定した項目を除外します。このパラメーターの値は、Path パラメーターを修
飾します。"*.txt" などのパス要素またはパターンを入力します。ワイルドカー
ドを使用できます。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-Filter <string>
プロバイダーの形式や言語でフィルターを指定します。このパラメーターの値は、
Path パラメーターを修飾します。ワイルドカードを使用できるかどうかなど、
フィルターの構文はプロバイダーによって異なります。フィルターは他のパラメ
ーターよりも効率が良い方法です。これは、オブジェクトを取得した後に Windo
ws PowerShell がオブジェクトをフィルターするのではなく、オブジェクトを取
得する際にプロバイダーがフィルターを適用するためです。
必須 false
位置 2
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-Force [<SwitchParameter>]
隠しファイルやシステム ファイルなど、設定しないとユーザーがアクセスでき
ない項目をコマンドレットで取得できるようにします。実装はプロバイダーごと
に異なります。詳細については、「about_Providers」を参照してください。For
ce パラメーターを使用しても、コマンドレットはセキュリティ制限を上書きで
きません。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-Include <string[]>
指定した項目だけを取得します。このパラメーターの値は、Path パラメーター
を修飾します。"*.txt" などのパス要素またはパターンを入力します。ワイルド
カードを使用できます。
Include パラメーターは、コマンドに Recurse パラメーターが含まれている場
合か、C:\Windows\* など、パスがディレクトリの内容を表している場合のみ有
効です。この場合、ワイルドカード文字は C:\Windows ディレクトリの内容を表
します。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-LiteralPath <string[]>
場所のパスを 1 つ以上指定します。Path と異なり、LiteralPath の値は入力し
たとおりに使用されます。ワイルドカードとして解釈される文字はありません。
パスにエスケープ文字が含まれている場合は、単一引用符で囲みます。単一引用
符で囲んだ文字はエスケープ シーケンスとして解釈されません。
必須 true
位置 1
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false
-Name [<SwitchParameter>]
指定した場所にある項目の名前だけを取得します。このコマンドの出力を別のコ
マンドにパイプライン経由で渡すと、項目名だけが送られます。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-Path <string[]>
場所のパスを 1 つ以上指定します。ワイルドカードを使用できます。既定の場
所は現在のディレクトリ (.) です。
必須 false
位置 1
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByValue, ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false
-Recurse [<SwitchParameter>]
指定された場所にある項目と、その場所のすべての子項目を取得します。
recurse は、パスが C:\Windows や C:\Windows\* のように子項目を持つコンテ
ナーを指している場合のみ有効であり、C:\Windows\*.exe のように子項目を持
たない項目を指している場合は無効です。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
-UseTransaction [<SwitchParameter>]
コマンドを有効なトランザクションに含めます。このパラメーターは、トランザ
クションの進行中のみ有効です。詳細については、「about_Transactions」を参
照してください。
必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: Verbose、
Debug、ErrorAction、ErrorVariable、WarningAction、WarningVariable、
OutBuffer、および OutVariable。詳細については、
「get-help about_commonparameters」と入力してヘルプを参照してください。
入力
System.String
パイプを使用してパスを含む文字列を Get-ChildItem に渡すことができます。
出力
オブジェクト。
Get-ChildItem が返すオブジェクトの型は、使用するプロバイダーによって決ま
ります。
メモ
Get-ChildItem を組み込みエイリアス "ls"、"dir"、および "gci" で参照する
こともできます。詳細については、「about_Aliases」を参照してください。
Get-ChildItem は、既定では隠し項目を取得しません。隠し項目を取得するには、
-Force を使用します。
Get-ChildItem コマンドレットは、プロバイダーによって公開されているデータ
を使用するように設計されています。セッションで使用可能なプロバイダーの一
覧を表示するには、「Get-PsProvider」と入力します。詳細については、「abou
t_Providers」を参照してください。
-------------------------- 例 1 --------------------------
C:\PS>get-childitem
説明
-----------
このコマンドを実行すると、現在の場所にある子項目が取得されます。場所がファイ
ル システム ディレクトリの場合、現在のディレクトリ内にあるファイルとサブディ
レクトリが取得されます。項目に子項目がない場合は、何も表示せずにコマンド プ
ロンプトに戻ります。
既定では、ファイルのモード (属性)、最終書き込み時刻、ファイル サイズ (長さ)、
名前が表示されます。有効なモードの値は、d (ディレクトリ)、a (アーカイブ)、r
(読み取り専用)、h (隠しファイル)、および s (システム ファイル) です。
-------------------------- 例 2 --------------------------
C:\PS>get-childitem . -include *.txt -recurse -force
説明
-----------
このコマンドを実行すると、現在のディレクトリとそのサブディレクトリ内にある .
txt ファイルがすべて取得されます。ドット (.) は現在のディレクトリを表し、Inc
lude パラメーターはファイル名の拡張子を指定します。Recurse パラメーターは、W
indows PowerShell に対して、再帰的にオブジェクトを取得することを指示し、コマ
ンドの目的が指定されたディレクトリとその内容であることを示します。Force パラ
メーターにより隠しファイルが表示に追加されます。
-------------------------- 例 3 --------------------------
C:\PS>get-childitem c:\windows\logs\* -include *.txt -exclude A*
説明
-----------
このコマンドを実行すると、Logs サブディレクトリ内にある .txt ファイルの一覧
が表示されます。ただし、名前が A で始まるものを除きます。ワイルドカード文字
(*) を使用することで、ディレクトリ コンテナーではなく、Logs サブディレクトリ
の内容を対象とすることを指示しています。コマンドに Recurse パラメーターが含
まれていないので、Get-ChildItem ではディレクトリの内容は自動的に追加されませ
ん。追加する場合は、Recurse パラメーターを指定します。
-------------------------- 例 4 --------------------------
C:\PS>get-childitem registry::hklm\software
説明
-----------
このコマンドは、ローカル コンピューターのレジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE\SOF
TWARE キー内にあるレジストリ キーをすべて取得します。
-------------------------- 例 5 --------------------------
C:\PS>get-childitem -name
説明
-----------
このコマンドは、現在のディレクトリにある項目の名前だけを取得します。
-------------------------- 例 6 --------------------------
C:\PS>get-childitem cert:\. -recurse -codesigningcert
説明
-----------
このコマンドを実行すると、証明書ストアにある、コードの署名を証明する機関があ
る証明書がすべて取得されます。
このコマンドは Get-ChildItem コマンドレットを使用します。パスは、Windows Pow
erShell の証明書プロバイダーによって公開されている Cert: ドライブを指定して
います。バックスラッシュ (\) は証明書ストアのサブディレクトリを示し、ドット
(.) は現在のディレクトリ (証明書ストアのルート ディレクトリ) を表します。Rec
urse パラメーターは再帰的な検索を指示します。
CodeSigningCertificate パラメーターは動的パラメーターで、コード署名認証機関
の証明書だけを取得します。詳細については、「get-help certificate」と入力して
ください。
-------------------------- 例 7 --------------------------
C:\PS>get-childitem * -include *.exe
説明
-----------
このコマンドは、現在のディレクトリに配置されており、ファイル名の拡張子が .ex
e であるすべての項目を取得します。ワイルドカード文字 (*) は、現在のディレク
トリの内容 (コンテナーではない) を表します。Recurse パラメーターを使用せずに
Include パラメーターを使用する場合は、パスがコンテナーではなく内容を指してい
る必要があります。
関連するリンク
Online version: http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=113308
about_Providers
Get-Item
Get-Alias
Get-Location
Get-Process

基本ソフト: Windows 7
キーワード: Windows PowerShell、ヘルプ、Alias、dir